【CPU比較】AMDのRyzenとIntelのCoreの違い
パソコンを選ぶ際に重要なパーツがCPUです。
その中でもよく比較対象に挙げられるのメーカーがRyzen(AMD)とIntelです。
しかし、CPUは同じような名前や型番になっておりすぐに判断するのは難しく、
どんな型番が自分に最適なのか分かりません。
今回はRyzen(AMD)とIntelの特徴をスペックや用途ごとにまとめて、
オススメの型番をご紹介していきます。
AMDのRyzenとIntelのCoreの比較表
AMDのRyzen | IntelのCore | |
コア性能 | マルチコアが得意 | シングルコアが得意 |
消費電力 | 低い | 高い |
コア数 | 同等 | 同等 |
クロック数 | 同等 | 同等 |
価格 | 安価 | 高価 |
プログラミング用途 | 〇 | △ |
コスパ重視 | 〇 | △ |
ゲーム用途 | △ | 〇 |
テレワークやオフィス作業 | △ | 〇 |
Core iシリーズの特徴
Core iはIntel社が提供しているCPUで、IntelのCPUの主要ブランドです。
種類はCore i3、Core i5、Core i7、Core i9の4種類に大きく分けられます。
シングルスレッドの性能は後述のAMDのRyzenと比べて高い傾向があります。
シングルスレッドの性能が高いとゲームやアプリの起動がスムーズで快適なパソコンライフが送れます。
Intel Core i9:ハイエンド上位モデル
Intel Core i9はIntelの主流CPUの上位性能モデルです。
マルチスレッドの性能がとても高いため、
CPUの負荷の高い動画編集作業や3Dモデリングといった、
クリエイティブな作業を頻繁にされる方に適しています。
オンラインゲームされる方もこのハイエンドモデルを利用すれば、
ストレスなくゲームに没頭できます。
高い性能を誇る一方で消費電力が非常に多いため、
ノートパソコンに搭載した場合は、
バッテリーの消費が高いことがデメリットとして挙げられます。
また、発熱が多いため冷却性能の非常に高い冷却装置が必要です。
Intel Core i7:ハイエンドモデル
第12世代のCore i7ではコア数が10から16、
スレッド数は12から24搭載しておりCore i9に次ぐ高性能モデルです。
コストパフォーマンスが優れていることから人気の高いモデルです。
Core i7であっても動画編集や高度な3Dゲームを難なく快適に利用することができます。
文書作成や動画閲覧など日常的なPC使いであれば、
かなりのオーバースペックだと言えるほどの性能です。
Core i9と同様、消費電力が非常に多くバッテリ消費が高いため、
ノートパソコンへ搭載する際は注意が必要です。
また、発熱が多いため冷却性能の高い冷却装置も必要です。
Intel Core i5:ミドルレンジ~ハイスペック
Core i5はCoreシリーズにおけるミドルレンジモデルのCPUです。
第12世代の中ではミドルレンジですが、
マルチスレッド性能は前世代のCore i9よりも性能が高いです。
さらに第12世代のCore i5ではコア数が6から12、
スレッド数が12から16というスペックになり、
こちらのモデルでも動画編集や高度な3Dゲームの処理で固まることなく、
難なく利用できるほどのマルチスレッドの性能を保持しています。
Intel Core i3:エントリー~ミドルレンジ
Core i3はCore i5に次ぐ、
エントリーからミドルレンジモデルのCPUです。
現在販売されている第12世代のCore i3はコア数が4から10、
スレッド数が8~12となっており、
インターネット閲覧や一般事務用途ならば余裕のパフォーマンス。
動画編集や画質の 3D グラフィックを表示するゲームの利用も十分可能なほど性能があがっています。
Ryzenシリーズの特徴
RyzenはAMD社が提供する高機能なCPUブランドです。
Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3といった種類が存在します。
CPUの世代数は第4世代に突入しています。
最も分かりやすい特長としては、
モデルにもよりますが、
数千円から数万円ほどIntelと比べて価格が安価であり、
マルチスレッドの性能はIntelよりも勝っている点です。
Ryzen 9:ハイエンド上位モデル
Ryzen 9は16コア32スレッドのハイエンドモデルであり、
AMDの主流CPUの上位性能モデルです。
性能面ではIntelのCore i9とよく比較されるモデルです。
16コア32スレッドによるハイスペックなマルチスレッドの性能を誇ります。
非常に高性能であるためCore i9と同様、
複雑な動画編集や3Dソフトをプロフェッショナルとして、
利用されている方におすすめです。
なお、消費電力が非常に多いためノートパソコンに搭載する場合は、
バッテリー消費が高くなるため注意が必要です。
発熱も多いため冷却性能の非常に高い冷却装置が必要です。
Ryzen 7:ハイエンドモデル
Ryzen 7は 8コア16スレッドを搭載されているCPUで、
Ryzen 9に次ぐ高性能なモデルです。
IntelのCore i7と同等レベルの性能を持っています。
これまでの世代のものと異なる点としては、
消費電力が過去の世代と比べて省電力となっている点が挙げられます。
最新の世代のモデルであれば、
動画編集や3Dモデリングなどといった高負荷な処理に十分対応できます。
このモデルであれば画面が固まるといった事象はほとんど発生しないです。
Ryzen 5:ミドルレンジ~ハイスペック
Ryzen 5はRyzenシリーズにおけるミドルレンジモデルであり、
スペックはRyzen 7に次ぐレベルです。
6コア12スレッドによるマルチスレッド性能を保持しています。
ミドルレンジモデルですが最新の第4世代のRyzen 5であれば、
第3世代のRyzen 7に匹敵する性能を持つCPUも存在します。
3Dゲームでもほとんどラグがなく遊ぶことができ、
動画編集も難なくおこなえます。
Ryzen 3:エントリー~ミドルレンジ
Ryzen 3はエントリーからミドルレンジに位置するCPUです。
最新世代のRyzen 3は4コア8スレッドで構成されています。
Ryzen 3は上位モデルほどの性能を出すことはできませんが、
複数のアプリを開いてPC作業をこなし、
動画編集や3Dゲームを快適におこなうことができ、
性能は十分備わっています。
まとめ
コスパを重視するならRyzenで安定性を重視するならIntelがおすすめ。
パソコン選びの際に迷ってしまうAMDのRyzenとIntelのCoreですが、
いずれも性能に問題はなく、
ライトユーザーであれば明確な違いを感じることはあまりありません。
大まかな違いはコスパの良さで選ぶならRyzen、
安定性を重視するならIntelがおすすめです。
しかし、両者の価格差はなくなりつつあるため、
今回の比較表を見ながら個々のCPUの性能を見極め、
目的に合わせてCPUを選ぶことをおすすめします。